«9.11»

あの「9.11」から5年経ったそうです。
映画の中の悲劇が、現実に起こった日です。
ついこのあいだのような気がしますが、歳をとったせいでしょうか？それとも何も変わっていないからでしょうか？

思えばこの事件から、アメリカの暴走が始まりました。
今も暴走は止まりません。

悪いのは先に殴った方なのは明らかです。
ですが、殴られたから殴り返すのは、子供のやることではないでしょうか。
アメリカ程の大国なら、他にいろいろと取り得る手段があったと思うし、他国の見本となるべき責務があると思います。
何か、大統領の人気取りのために政策が決められた印象が拭い去れません。

アメリカがとった政策については賛否両論あると思いますが、その報復によって、亡くなった人達やその遺族の数を増やして、悲しみと憎しみの輪を広げたのはまぎれも無い事実です。
しかも解決するどころか、報復の報復という無限ループに陥って泥沼化しています。

そもそも国家というものが、それ自体は単なる入れ物でしかないという事をもう少し認識して欲しいです。
国家が生きているわけではなく、中身を構成している人々が生きているのです。
国家間の事はマクロ的に考えるのは当然だとしても、ミクロ的な考え方が著しく不足していているような気がします。

本当に悲劇なのは、そこに住んでいる人々だという事を、世界のリーダーと自負している人達にはもう少し真剣に考えて欲しいです。

この事件でお亡くなりになった方々のご冥福を心からお祈りします。