2007 |
12,22 |
«最近読んだ本達»
72「【新釈】走れメロス」 森見 登美彦
お勧め度:★★★★☆
太陽の塔と比較してしまうとつらいですかね。
過去の大作を腐れ学生で表現するという面白い試みです。
走れメロスの台詞、「俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ。」
衝撃的ですw
73「やっぱり株が好き」 若林 史江
お勧め度:★★★☆☆
期待していたよりも初心者よりの本でした。
テクニカル分析をすご~く簡単に解説してある本ないかな~
74「外貨で3000万円儲ける方法」 田平 雅哉
お勧め度:★★★☆☆
ロスカットできればね~
75~76「チーム・バチスタの栄光」上・下 海堂 尊
お勧め度:★★★★☆
このミス大賞を受賞した作品です。
来年2月に映画化もされるみたいです。
テンポが良くて最初から読みやすい作品です。
作者の本業は医者なので、描写も説得力のある書き方で、物語に集中できます。
ただ、ちょっと物語としての厚みに欠けるなあと、読んだ後に思いました。
77「きみはぼくの」 市川 拓司
お勧め度:★★★★★
市川拓司の自伝エッセイです。
「いま会い」が作者の実体験に基づいている作品だったとは、驚きでした。
というか、この本を読んだ限りだと、殆ど実話に近いですね。
なんかちょっと気障な作者を想像していたので、いい意味で裏切られました。
78~91「三国志」 北方 謙三
お勧め度:★★★★★
私が一番好きな小説です。
2年に1回くらいは吉川作品と北方作品を交互に読み直してます。
北方作品は、より現実的にストーリー展開する事で、幅広い読者層を得たのではないでしょうか。
現代作家の作風に慣れている方でも、素直に読めると思います。
1点だけ不満なのが、諸葛亮孔明の扱いが低いことです。
(吉川作品だと神扱いなので、こちらが妥当かもしれませんが・・)
92「誰か Somebody」 宮部みゆき
お勧め度:★★★☆☆
なんでしょう?
私には、宮部みゆきが合わないのでは?と疑問を持ってしまいました。
それとも期待しすぎているからでしょうか??
2007 |
11,25 |
«最近読んだ本達»
58~59「サウスバウンド」上下 奥田 英朗
お勧め度:★★★★☆
映画化されてました。
むちゃくちゃだけど、正しいかもしれないお話です。
設定が吹っ飛んでいるので、単純に楽しめます。
60「カカシの夏休み」 重松 清
お勧め度:★★★☆☆
ちょっと読むのが若かったかもしれません。
重松作品って、30台中盤くらいになってから、ぐっと心にきそうなものが多いですね。
61「十八の夏」 光原 百合
お勧め度:★★★☆☆
ほわっとした作品です。
まだまだ、読み手を引き込むものではありません。
今後に期待。
62「MISSING」 本多孝好
お勧め度:★★★★★
短編集の「蝉の証」が最高!!
公営住宅の敷地案内図によると、Aの一号棟からDの八号棟まで、三十二もの同じ形をした建物が並んでいることになる。宇宙人が来てこれを見たら、宇宙に向けて発したメッセージだと考えて、その意味を解析しようとするかもしれない。仮にこれが住居だと言い当てる事ができたなら、彼らはきっと、ヒトという種をここに押し込めた、ヒトより優位にあった種の痕跡を探そうとするだろう。
本多さんの、書く文章って、私の考えてる事をすぱっと言い表してくれます。
特にこの作品は、一級品でした。
63「遠い約束」 光原 百合
お勧め度:★★★☆☆
設定が甘いというか、ちょっとチープな感じがしてしまいます。
64「週末のフール」 伊坂幸太郎
お勧め度:★★★★☆
作中のキックボクサーの台詞にしびれました。
「あなたは、あと何年生きるつもりで、今を生きているんですか?」
確かにそうだよな~
65「ALONE TOGETHER」 本多 孝好
お勧め度:★★☆☆☆
本多孝好っぽくない作品です。
期待してたのに、残念。
66「交渉人」 五十嵐 貴久
お勧め度:★★★☆☆
最初は面白かったんですが、器用貧乏になってたかも、テーマを一本に絞って欲しかったです。
67「世界中が雨だったら」 市川 拓司
お勧め度:★★★☆☆
市川作品の中では、あんまりです。
ちょっとピントがぼやけた作品かなと思います。
68「いま、会いにゆきます」 市川 拓司
お勧め度:★★★★★
感動した!!
号泣でした。
先入観を捨てて、絶対に読むべきです。
映画の主演が、例の別れた夫婦じゃなければ、見たのに残念です。
69「カラフル」 森 絵都
お勧め度:★★★☆☆
最後の謎は、わざとわかりやすくしてるんだと思いますが、なんかいまいちでした。
70「生首に聞いてみろ」 法月 綸太郎
お勧め度:★★★★☆
このミス大賞を受賞した本格ミステリーです。
最初の退屈な300ページを読むことができれば、楽しめると思います。
さすがに描写が細かすぎて、やりすぎかなと思いました。
71「恋愛写真-もうひとつの物語」 市川 拓司
お勧め度:★★★★★
すごく切なくて、あたたかい気持ちになれるいい話です。
映画化もされているみたいです。
私は、市川作品に弱いみたいです。
2007 |
09,17 |
«最近読んだ本達»
44「幻夜」 東野 圭吾
お勧め度:★★★★☆
「白夜行」の続編です。
より確信的になった主人公の冷酷さが印象的な作品です。
45「太陽の塔」 森見 登美彦
お勧め度:★★★★★
Strangerな話なんですが、バカバカしくてとにかく笑えます。
面白いです。本屋大賞1位なのも頷けます。
この作者、今後もかなり注目していきたいと思います。
46「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野 晶午
お勧め度:★★★★☆
これほど、予想を裏切る展開なミステリーは、初めてです。
完全にやられました。
47「ぬるい眠り」 江國 香織
お勧め度:★☆☆☆☆
作品自体も、ぬるーい感じで面白くなかったです。
48~51「不毛地帯1-4」 山崎 豊子
お勧め度:★★★★☆
第2次世界大戦からの復興の過程の汚い部分ときれいな部分がうまく表現されています。
納得できない考え方もありましたが、当時の世界観みたいなものが伝わってきました。
52「福音の少年」 あさの あつこ
お勧め度:★☆☆☆☆
あまりにも暗すぎです。
さすがにやりすぎでしょう・・
53「真夜中の神話」 真保 裕一
お勧め度:★★★☆☆
そんなにつまらない話ではないんですが、いまいち印象に残らない作品でした。
54「ななつのこ」 加納 朋子
お勧め度:★★★★☆
7つの話がつながっていく感じが面白いです。
1つ1つの話も寓話的な要素を取り込みよくできていると思います。
55~56「真夜中の5分前 side-A,side-B」 本多 孝好
お勧め度:★★★★★
生きる事に積極的でない主人公の、内面の変化の描写が絶妙にうまいと思いました。
存在の定義みたいなものを考えさせられます。
57「東京DOLL」 石田 衣良
お勧め度:★★☆☆☆
どうも話が薄いです。
知識の断片を集めて作りました的な話で、いまいちでした。
2007 |
07,16 |
«最近読んだ本達»
31~32 「黄金の島」上・下 真保 裕一
お勧め度:★★★☆☆
日本にあこがれるベトナムの人々の生活にスポットをあてた作品です。
異常なまでの日本への憧れに実感がわかないのと、経済力ってそこまで人生に重要なものだろうかという懐疑な思いから★3つです。
33 「砂漠」 伊坂 幸太郎
お勧め度:★★★★★
すごく面白いです。
「普通に思える事が正しい事ではない。」
物事の本質って別の所にあるんだなと思いました。
34 「となりまち戦争」 三崎 亜記
お勧め度:★★★☆☆
すごく関心を曳かれるタイトルだったので、期待したのですが、ひじょう~に微妙です。
面白く無くは無いけど・・
35 「I LOVE YOU」 伊坂 幸太郎 石田 衣良 市川 拓司 中田 永一 中村 航 本多 孝好
お勧め度:★★★★★
今、旬の作家6人の恋愛短編小説集です。
伊坂幸太郎と市川拓司が目当てで読んだのですが、他もすばらしいです。
短編ゆえに恋愛小説にありがちな、くどさも無く、サラッと読めてしまいます。
名作だと思います。
36 「FINE DAYS」 本多 孝好
お勧め度:★★★★★
またまた、恋愛短編小説集です。
「I LOVE YOU」にも登場した本多孝好の作品です。
これもすごくいいです。
恋愛ものは短編集に限りますね。
37 「パーフェクトプラン」 柳原 慧
お勧め度:★★☆☆☆
オンライントレード、ハッキングなど、知らない人にはまったくわからない最近の世界をテーマにしてますが、内容がちょっと薄っぺらい気がします。
随所に突っ込みたくなる箇所が多くて、ちょっと期待はずれです。
38 「世界一わかりやすい株の話」 細野 真宏
39 「世界一わかりやすい株の話(実践編)」 細野 真宏
お勧め度:★★★★☆
確かにわかり易いし、読みやすいです。
ただ、これ読めば儲けられるかといったら、全然別次元の話ですね。
少なくとも、もうちょっと難しい専門書を読まないと勝負の土俵に乗れない気がします。
猛暑関連銘柄ないかな~w
40 「陽気なギャングの日常と襲撃」 伊坂 幸太郎
お勧め度:★★★☆☆
前作「陽気なギャングが地球を回す」の続編です。
面白いのですが、やっぱり、ちょっと出がらし感が出てしまいますね。
41~42 「ヘーメラーの千里眼」 上・下 松岡 圭祐
お勧め度:★★★★☆
同シリーズは沢山作品があるそうですが、その中でも一番評価の高い作品だそうです。
自衛隊と精神科医という、まったく違う世界の話を融合した面白い作品です。
かなり無茶がありますが、物語の爽快な展開は一読の価値があります。
シリーズの別の作品も読んでみたいと思ってます。
43 「白夜行」 東野 圭吾
お勧め度:★★★★☆
計算しつくされた人生、夜にしか生きられない美人で冷酷な女、すごく面白いです。
実際にこんな人がいたら、(いるのかもしれないが・・)みんな騙されるんだろうな~と思って読みました。
小悪魔じゃなくて本当の悪魔ですね。
続編の幻夜も今ちょうど読んでます。
テレビドラマにもなってるんですね。
綾瀬はるかが主役みたいですが、ちょっとイメージ違いますね。
個人的には、沢尻エリカが似合いそうですが、いかがでしょう?
2007 |
05,15 |
«最近読んだ本達»
17~19 「華麗なる一族」上・中・下 山崎 豊子
お勧め度:★★★★★
ドラマで大盛り上がりで、予約数が跳ね上がって、ようやく借りることができました。
衝撃の結末でした。
ちょっと納得がいかない結末でもありました。
上流階級もいろいろと大変なんだな~
20~25 「バッテリー」Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ あさの あつこ
お勧め度:★★★★★
そういえば、野球の小説ものって読んだこと無いなぁと思いました。
野球の話で名作という、タッチ等の漫画が多いので、ちょっと盲点です。
「野球」=「甲子園を目指す」という方程式から飛び出した面白い作品です。
野球を通じての中学生達の成長と葛藤が、小気味いいテンポで展開されます。
6冊もありますが、すぐに読める名作です。
26 「西の魔女が死んだ」 梨木 香歩
お勧め度:★★★☆☆
読んでる時はそれなりに面白かったのですが、後で印象に残る作品ではありませんでした。
27 「リアル鬼ごっこ」 山田 悠介
お勧め度:★★★☆☆
あまりに馬鹿らしいし、オチもすぐにわかってしまうのですが、それはそれで楽しめました。
28 「流星ワゴン」 重松 清
お勧め度:★★★★★
名作です。
もう少し年をとったら、もう一度読んでみたいと思う作品でした。
過去で頑張っても、未来にまったく反映されないという珍しいタイムスリップ作品です。
その設定が切なくていいんですけどね。
29 「その時は彼によろしく」 市川拓司
お勧め度:★★★★★
これも名作です。
とびっきりの恋愛と友情が描かれていて、ありえないと思いつつも、うらやましいと思う気持ちが残ります。
映画では、長澤まさみが主演みたいです。
近いイメージですね♪
30 「Q&A」 恩田陸
お勧め度:★★★☆☆
正直、ちょっとよくわかりませんでした。
現代のいろいろな問題をQ&A形式で捉えて、現代社会を揶揄しているのかなあとも思いましたが、最後まであまり盛り上がりのない作品だったという印象が残りました。