2006 |
12,04 |
お勧め度:★★★☆☆
「手紙」を読みました。
文庫本になってから相当売れているみたいですね。
まだ、読んでない人も多いと思うので、少し抽象的にご紹介します。
読むと精神的にかなり疲れますので、元気な時に読む事をお勧めします。
考えなくていい、触れなくていいなら、そうしていたい。
ほとんどの人が無意識に持っている本心をうまく抉り出した作品です。
主人公の最後の決断は、どうもしっくりときません。
劇的なものが無いからです。
ただ、そういう所に真実があるのかなという気がします。
一度、面と向かってみる必要のあるテーマを提起してくれます。
そんな本です。
2006 |
08,28 |
«やさしさとは・・»
2006 |
08,15 |
お勧め度:★★★★☆
クライマーズ・ハイというものがあるそうです。
山を登っていると、集中して怖さを忘れて精神が高揚する状態だそうです。
どんなものも集中すると精神的にハイになって、怖さを忘れるということはあるみたいですね。
ドライバーズ・ハイなんて言葉も聞いたことがあるので、探せば結構出てくるかもしれません。
この言葉、実は本のタイトルなんです。
ですが、内容は、山登りとはあまり関係なく、
御巣鷹山墜落の際の地元新聞社の葛藤みたいな事がメインテーマです。
サブテーマとして、親子関係のありかたみないなものが書かれています。
事故当時の臨場感が伝わってきて、小説としかなり面白いので、
サラッと本を楽しみたい場合にはおすすめです。
読み終わった後に、すぐに思ったのは、
どこの社会にも過去の栄光にとらわれて、
足を引っ張る人はいるんだなぁ~ということです。
自分はそんな人間にならないように気をつけます( ´△`)
2006 |
08,13 |
«春のはなし»
お勧め度:★★★★★
春といっても季節の話ではありません。
最近読んだ本の中の主人公の名前です。
タイトルは「重力ピエロ」
この本を買った理由は、しかたなく買ったというのがホントのところです。
というのは、欲しい本があって本屋に行ったのですが、
2冊買うとブックカバーがもらえるという、よくあるキャンペーンをやっていて、おもいっきり引っかかった結果、しかたなく選んだ1冊がこの本なんです。
だけど、その本が当たりなんですから、何があるかわからないですね~
読み始めてすぐに、
この本の作者は、才能あるなぁーと感嘆しました。
登場人物の話す台詞が絶妙なんです。
うまく表現できないんですけど、
私が理想としてる大人の会話がこの本にはあふれてるんです。
物事をストレートに表現はせずに、それでいてはっきりと伝えることが出来る。
その台詞だけを聞いても面白くはないんだけど、話の流れで面白さを伝えることが出来る。
全てを伝えるのではなく、相手の自主的な理解を促すことが出来る。
まあ、要は世の中のいたる所で繰り返されている、
どうでもいい、うっとおしい会話とは対極のものが書かれています。
きっと、私と作者の物に対する感覚が近いんだと思うんです。
(怒られちゃいそうですけど。。)
私は、文才が無いので、考えてることをうまく表現できないですけど、それをやってくれてる。
そう表現すれば良いのかと気が付かせてくれます。
他にもいくつか本を出しているみたいなので、
全部読んでみたいと思ってます。
著者名で本を探したのは久しぶりです♪
ちなみに、もう一冊の本はあんまりでした。。